学部長挨拶

IMGP3904mod_tomitaweb2013年4月、経済学部に経済経営学科が開設されました。

学科の名称が示す通り、これまでの経済学科と経営学科の実質的な統合であることは確かです。実際、経済学部の組織改革が動き始めた2011年10月末、学部長として私が謳った2つの基本方針のひとつは 「2学科時代の伝統(学士号を含め)の維持」でした。

とはいえ、その一方で、1+1=1という単なる統合には物足りなさがあり、先行して続けられていた歴代学部長、学科長を中心とした学部あるいは各学科でのカリキュラム改革に関する議論を見てもそのことは明らかでした。

2011年4月、学部長就任に当たり、私も所信としてカリキュラム改革の実現を教授会で謳いました。「経済・社会情勢の急速な変化に対応すること」、「もともとの経済学、経営学を2本柱に新たな要素を加えること」。

カリキュラム改革の議論は既に熟し始め、論点もそうしたところに収斂しはじめていました。1+1=1の呪縛を解く鍵も、それまでのカリキュラム改革の議論の中にありました。議論のなかでしばしば顔を出していたコースの問題です。

組 織改革のふたつ目の基本方針として私が謳ったのが「コース主体のカリキュラム構成」でした。これで1+1を1以上にすることができました。実際、経済経営 学科では、「現代経済コース」、「国際地域コース」、「経営会計コース」の3コースを設け、1+1=3となりました。

コースごとに教育目標や卒業時に付与する学士号を設定できたことで、「カリキュラム・ポリシー」と「ディプロマ・ポリシー」の一 貫性を図るというメリットも生まれました。経済学部での教育のゴールと道筋がより明確になった、と言い換えてもいいかもしれません。

「入り 口」(入学者募集枠)をひとつにし、「出口」(修了コース)を3つにしたことで、もうひとつの重要なメリットも生まれました。

学生たちに充分に「迷う」時 間が与えられたことです。オープンキャンパスでよく受けるのが、「経済学と経営学は何が違うのですか」という質問です。まだ大学の門を潜らない高校生が、 経済学に進むか、経営学に進むか、迷うのは当然でしょう。

経済経営学科では、コース選択の時期を2年生前期に設定することで、学生に1年間の「迷う」時間 を作ることにしました。教員と一緒に進路を考える時間は、長い目で見て無駄な時間ではないはずです。


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